麻布十番は港区の地名で1丁目から4丁目まであります。地下鉄の大江戸線(1991年)や南北線(2000年)が開通する前は陸の孤島のごとく、車やタクシーでないとアクセスできない立地に隠れ家的なお店が多くあり、お忍び感が良かった時代もありました。庶民的な街並みに“実はセレブな方がいる“率が高いエリアです。インターナショナルスクール多し。
麻布十番の「麻生」は、麻布という地名は元々あって、「麻を作っていた土地」「麻が降ってきた=(麻布留山・あさふるやま)」などが由来だそう。そして麻布十番の「十番」の方は、江戸の5代将軍・徳川綱吉(生類憐れみの令で有名なお犬様ですね)が「白金に別邸を建てるよ」の時に土運びの人を一番から十番にグループ分けをして、今の麻布十番の界隈の人達が「十番」目のグループだったという説が多いです。
街の見どころは、「麻布十番商店街」。それと「麻布十番」駅の7番出口からすぐにある「十番稲荷神社」もあります。こちらの神社は港七福神の宝船の担当とのことで、商売繁盛や金運アップのご利益でも有名です。定期的に訪れたいところですね。
麻布十番の商店街の歴史は古く、江戸時代にまで遡るとのこと。南北線の駅の4番出口から地上へ出ると、北欧カフェのオスロコーヒーがまず目に入ります。そこから西側一帯が麻布十番商店街となります。すこし向こうに六本木ヒルズの凛々しい姿が見え隠れする都心中の都心なのに、どこか懐かしいような庶民的な商店街の景色が広がっています。
最近、地方都市などではシャッター閉まってるお店の方が目立つ商店街もある中でこちらの麻布十番商店街は365日昼夜問わず活気にあふれています。まずこのエリアに関しては買い物の心配は皆無ですね。
麻布十番の治安はとても良いです。私見ですが夜でも安心して歩けるところが多いです、とても多いです。警視庁麻布署のとある月の犯罪発生状況を確認すると1丁目から4丁目で10-20件。粗暴犯(酔って暴れちゃったのでしょうか)が数件、あとは自転車の窃盗が10件前後で目立ちました。どこも安心して暮らせるエリアです。
江戸の時代から続く庶民の街の雰囲気の一方で、今も色褪せない活気のある街づくりは地域の住民の方々の努力の賜物のように感じます。そして一本通りを入ると閑静な雰囲気も堪能できるクラス感にあふれた街。麻布十番は老若男女問わず多くの方々に愛される街でした。