市ヶ谷/九段下は皇居のお堀(外堀)を挟んで内側の番町・九段エリアと、外側の市ヶ谷エリアに分かれます。江戸の時代から続く由緒正しい風景と、かつては町民・武士で賑わっていた活気をそのままに、今もなお行政・教育・ビジネスの要所として需要の高い街となっています。
市ヶ谷の由来は三つあります。①市ヶ谷孫四郎の領地があったエリアだから②四谷第一の谷なので「一ケ谷」と呼ばれた③市ヶ谷駅近くにある市谷鶴岡八幡宮の門の前で開かれていた市(市買)が訛って市ヶ谷になった、などです。
一方の「九段」の由来は、語源の九段坂から。九段坂とは江戸の当時、四谷の台地から神田にかけての傾斜地の事で、坂に沿って石垣を何層も作ったのだが、あまりにも急勾配でその数が九段にもなったのだとか。石垣の上には「九段屋敷」と呼ばれる幕府の御用屋敷が建てられました。九段坂はとても幅が広く勾配も急で、登るのはとても大変だったそう。この坂を境に坂上の山手と坂下の下町に分かれたのだそうですよ。九段坂からの景色はとても絶景だったそうです。
日本を代表する神社の一つ、「靖国神社」が有名です。武道とエンターテイメントの最高峰である「日本武道館」も近いです。桜の時期になると必ずと言っていいほどTVで登場する桜の名所「千鳥ヶ淵」や皇居外苑にある「北の丸公園」などがあります。そしてこのエリアは文京地区の側面もありますので、和洋九段、白百合、暁星、三輪田学園など名だたる有名校が集結しています。
初めて靖国神社の大鳥居を見た方は、その立派さと荘厳な雰囲気に思わず立ち止まってしまうのではないでしょうか。入り口は多数あるのですが、やはりここから入ってみたいもの。公式HPによると震度7の地震や風速80mにも耐え、耐用年数は驚きの1200年との事。日本最高、最大級というのも頷けます。
千鳥ヶ淵の桜とボートは生涯で一度は体験してみたいですね。
この界隈のスーパーと言えば、市ヶ谷の橋を渡ったところに100均も入った2階建てのマルエツがありますし、靖国通り付近にリンコス、まいばすけっと、成城石井があります。あとは個人商店が靖国通り沿いと裏手にいくつもありますし、少し足を伸ばして四谷か飯田橋まで行ってみると大概のものは揃います。
市谷と九段がつく町名を中心に犯罪発生件数を確認してみました。都心の一等地だけあり、10件にも満たない状況で空き巣や乗り物窃盗もほとんどありません。国のイベント事や要人が来日した際だけでなく普段から警察官のパトロールも手厚いこともあり、治安は良好と言えます。
駅近くや靖国通り沿いは流石の賑やかさですが、通りから少しはいると九段アドレス側は番町含む高級住宅地が、市谷アドレス側は都心の立地の良さを享受しながらお値頃で住まう事ができるエリアが広がります。拠点として長く構えるオフィスも多々あることからも魅力ある街であることがよくわかります。