飯田橋はJR総武線「飯田橋」駅を境に南東側(千代田区)に大型複合施設が立ち並び、一方の北西側(新宿区)には神楽坂で有名な繁華街となり、二つの側面を持つ人が多く集まるエリアです。
飯田橋の地名は、江戸の将軍徳川家康が界隈を視察で訪れた際に案内役の飯田喜兵衛さん(その土地の長老)の事細かで具体的な案内ぶりに感銘し、このエリアを「飯田町」と命名したのが始りです。その後、お堀(外堀)をまたぐ橋を作った際に橋の名前が「飯田橋」となり、時を経て昭和の時代にそれまでの通称であった飯田橋を正式に地名としたことが由来となっています。
そして神楽坂。坂の上と下の高低差が大体20m半ばです。名前の由来としては、①坂の近くの神楽坂若宮八幡神社の神楽の音が坂まで聞こえてきたという説や、②お祭りの神輿が重くて坂が登れない時に神楽を演奏したら坂を楽々登れた、という二つあるようです。
飯田橋といえば「ラムラ(ショッピングモール)」か水辺のカフェ「カナルカフェ」、「東京大神宮」を思い出す方は多いのではないでしょうか。東京大神宮は、縁結びのご利益で有名で、伊勢神宮の神様を祀る「東京のお伊勢様」と呼ばれています。御朱印をいただきにこられた方は少し足を伸ばして「靖国神社」も徒歩圏内ですので訪れて見たいものです。
その他に大きめの施設としては、「東京理科大学」や日本にいながらフランスの文化を堪能できる「アンスティチュ・フランセ 東京(旧東京日仏学院)」「小石川後楽園」などがあります。歩いていてお腹が空いたら「飯田橋プラーノ(ショッピングモール)」や「飯田橋桜テラス(ショッピングモール)」を覗いてみてはいかがでしょうか。そして飯田橋といえば「神楽坂」の存在を忘れてはいけないですよね。駅西口を出て右方向を向くと、もう坂が見えています。道の左右にびっしりと大小様々な商店がひしめき合いとても活気のある界隈です。
そしてこの大通りから横道(横丁)へ入るとこのような石畳の路地裏の風景に出会えます。細い路地が入り組んでいて歩いているだけでも楽しいですね。表通りの喧騒とは別世界の雰囲気です。神楽坂の代表的な横丁は「本多横丁」「かくれんぼ横丁」・「兵庫横丁」・「見返り横丁」などがありますが、石畳の風景をご覧になりたい方は、映画やテレビのロケなどでよく見かける「かくれんぼ横丁」から見ていかれるのをおすすめします。
飯田橋で日常のお買い物をするとなると、駅の上にある「東急ストアプレッセ飯田橋」飯田橋ラムラの中の「三浦屋」、駅東側にある飯田橋プラーノの中にある「スーパーサントク」などが駅近くのスーパーになります。あとは神楽坂方面にたくさん商店がありますのでテイクアウト系を調達するのも楽しいですね。
警視庁発表のとある月の犯罪発生件数を確認しました。駅を境に千代田区側(飯田橋)、新宿区側(神楽坂)で凶悪犯的な犯罪はほぼ皆無でした。発生件数的には数件〜10件台と都心の代表的な住宅地とほぼ同じような件数です。
昼の賑やかな雰囲気もいいですが、夜のしっとりした大人の雰囲気も素敵な飯田橋界隈。食と住のバランスが取れた魅力的な界隈となっています。