国をあげて「投資をしよう」という風潮の昨今、投資海外積立投資でどんな事ができるようになるのかをお金の話を絡めてお伝えして参ります。
「色々あって、違いがよくわからない。」
という方も多いかと思います。将来に向けて自分で準備をしていかないと、とは思いつつ情報が多すぎて何がなんだか状態になりますよね。ここでは、お金の置き所を「すぐ使う」「守る」「増やす」のカテゴリ別に国内と海外に分けて概要とともにお知らせしていきます。
すぐ使う
すぐ使うお金はいつでもさっと引き出せるお金のことです。置き所としてはどんなものがあるでしょうか。一緒に見ていきましょう。
国内
現金
今やキャッシュレス時代真っ只中につき、現金を家に大量に保管している方はあまりいらっしゃらないのでしょうか。タンス預金をしているとインフレの影響で価値が目減りしていきますので「使う分」「必要な分」だけ保管しておきましょう。
定期預金
私は田舎の生まれなので定期預金といえば郵便局一択でした。銀行は統廃合を繰り返して名前が昔とは変わってますがお金を定期的に積立ていく定期預金は昔も今も、根強い人気を誇っています。ただ、増えるかどうかというと難しい話になりますので私の中ではもはや預けグセをつけるための方法という認識です。
海外
海外口座(香港・ハワイ)
少し前に流行った海外へ渡航して現地の口座を開設しようというものです。現地で開設したあとは幾ばくのお金を入れておいたり、その口座からおすすめされた積み立て投資を購入したりという利用方法が多かったかと。持っている分にはかまいませんが、金融機関によっては預入額が一定額を下回ると口座維持手数料が発生する場合があります。
スイスプライベートバンク
昔は数億単位の資金があってようやくその扉が開かれる感のあったプライベートバンク。最近では5-6000万単位から口座を開設できるとの事。ただ上記のオフショア資産管理口座などもっと少額から取り組めて使い勝手の良いものが出てきてますので、良いかどうかは人それぞれだと思います。かつて日本人がとてもお金持ちだと認識されていた時は海外のプライベートバンクの多くが日本に支店を開いてこぞって富裕層に取り入っていたものですが最近では実質数社というところでしょうか。
守る
守るお金はいざという時にあなたを助けてくれるお金のことです。置き所としてはどんなものがあるでしょうか。一緒に見ていきましょう。
国内
財形貯蓄
財形の最も魅力的なところは「天引き」されるところ。はじめから無かったかのような感覚でお金を貯めて行けますので貯めグセのない方には良い方法ですね。また、多くのプランは3年以上の預入期間や、はじめてから1年は引き落としができないなど多少制約がありますので、こちらの「守る」カテゴリになります。
生命保険
ご自身やご家族に万が一があったときの備えとして加入されている方は多いのではないでしょうか。一定期間だけ被保険者を保障してくれる「定期保険」や保障はもちろん資産形成もできる「終身保険」が代表的です。最近は「収入保障」も多いですね。また、介護や認知症になった際にカバーしてくれるものが出ていたりと頻繁に商品がバージョンアップしています。私は終身+都道府県民共済の組み合わせが個人的には好きです。
年金保険
年金保険の保険料は60歳までなど、一定期間保険料を払います。その後に65歳など自分で決めたタイミングから毎月●万を●年間受け取るという仕組みの保険です。かつては払った以上に貰う額が多い「お宝保険」などと呼ばれている商品もありましたが、今はほぼ増える見込みはないので払った分だけ戻って来れば良いくらいに思っておいてください。私見ですが日本の商品はほぼ流通していないのではないでしょうか。魅力薄です。
がん保険
文字通りがんになったらもらう保険です。一時金で受け取る商品が多いです。日本人の2人に1人は何かしらのがんにかかるリスクを抱えていると言われ加入しているかたも多いのではないでしょうか。悪性新生物や上皮内など、がんの育ち具合によって出る・出ない等ありますので加入の際には条件をよく確認しましょう。
医療保険
主に入院や手術をした時に日額いくら、という形で受け取る保険です。これも加入されている方が多いです。各社独自の特色を出していますが、入院は最長180日など上限があるものがほとんどですので条件をよく確認しましょう。最も、医療が進歩して最近の入院日数の平均はどんどん短くなってきてますので長期で入院する方はまれかと思います。若い時、保険料が安い時に入るのはありかと思いますが40-50代からの加入ですと月々の保険料が軽く5000円超えなど、家計における負担はなかなかのもの。高額療養費という制度もありますので、いざと言うときはその辺をうまく使うことを考えておきましょう。家計に負担がかからない程度に医療保険に加入するのはありだと思います。
介護保険
国の介護保険は要介護状態になったらサービスや物などの現物支給ですよね。最近は民間の介護保険も出揃ってきました。要介護状態になったらステージに応じて一時金、あるいは年金形式で支払われるものです。死亡に関しては「人は誰もが必ず死ぬ」という事がわかっていますのでどんくらい準備しておけば良いかのシミュレーションはしやすいですが、介護に関しては誰にもわからないですね。また、その期間もしかり。生きて介護が必要になると言うことは誰かしらのお世話になるということですので、準備の一つとして考えておいても良いかと思います。
海外
海外生命保険
海外生命保険は、ガチの生命保険だと渡航して加入するタイプ、資産形成のついでにおまけ的に生命保険がついてくるタイプ、あとは渡航しなくても日本にいながらにして加入するタイプ(これも資産形成メイン)があります。日本でも「保険を使ってお金を増やせますよ」なんて保険のセールスの方に言われた方も多いかと思いますが、あれの海外バージョンです。何が違うかというと増え方が日本のものとは雲泥の差ですので、はじめて設計書(「こんな感じで増えていきます」のシミュレーション)を見た方は大抵驚きます。例えば日本の終身保険の支払い:受け取りの比率が1:2が平均だとすると海外は1:3とか1:5とかゴロゴロしてます。加入される年齢によっては1:10とかもありえます。支払いはクレジットカードや一括の場合は海外送金を活用するケースが多いです。
海外個人年金
海外個人年金は1000万円など一括でまとまった資金を支払った後に自分の決めたタイミングで受け取れるものです。預けたお金は支払いを受けるまでは運用されて、受け取りが開始している間も運用します。そして終身ですので、支払いが開始されたら生涯にわたって受け取れるタイプが多いです。40-50代の方が一括で入れておいて受け取りまで寝かしておくパターンや手元の資金を寝かせておくのも何だし、というご高齢の方がボーンと預け入れて増やしながら受け取るパターンなど幅広いシチュエーションに応えてくれます。
プレミアムファイナンス
住宅ローンの団信のようなイメージと言いましょうか。約1億円ほどの資金が最低必要ですが、住宅ローンのように借り入れた資金で団信のようにいざと言う時は自分を守ってもらうものになります。その間の資金は運用されますので、運用が長くなればそれだけ資産は増えていくというものです。
増やす
増やすお金は将来に向けて作っていくお金のことです。置き所としてはどんなものがあるでしょうか。一緒に見ていきましょう。
国内
株式
株式投資は、株式会社の発行する「株式(有価証券)」を売買して、配当金などの利益を狙うことです。 株価の上下により買ったとき利益や損失が生じます。
債券
債券は国や有名企業や団体など、一定の信用力のある発行体が資金を調達する際に発行する有価証券の事です。満期の際に券面に記載の額面と利子が払われます。安心感が高い一方で、利子はそんなにつきません。保守的な運用を好まれる方には良いかと思います。
投資信託
投資信託(ファンド)は、投資家から集めたお金をひとまとめにして、運用のプロが株式や債券などを買って運用して増やし、投資家たちは分配金という形で利益を得ます。運用が悪ければ集めたお金が減ってしましますので運用の上手なファンドに資金を投入する事が大切です。
FX
FXは外国為替を意味していて、外国為替保証金取引(外国為替証拠金取引)とも言います。外国とのお金の交換ですね。お金の価値は為替レートにより、日々刻々と変化しています。この上がったり下がったりで利益を確保するのがFXになります。
仕組債
↓下の、海外の仕組債の項目でご説明しますね。
不動産
不動産は一般的に実需(実際に住んだり使ったりする用)と投資(大家さんとなり貸す事で収益を得る用)とあります。お金を増やすための不動産は投資用となります。不動産ですので①はじめに手に入れるときは大きな出費が発生するのと、②固定資産税や修繕費などの維持費が発生するのが大きな特徴です。主に物件を手に入れるためにかけたお金に対して入ってくる家賃を元に利回りを算出しますが地域やエリアにより平均の数値は変わります。
Nisa(ニーサ)
Nisaは投資の種類ではないのですがよく質問があるのでここに並べておきます。少額投資非課税制度という税金の優遇のことです。①Nisa、②つみたてNisa、③ジュニアNisaの3種類でしたがジュニアNisaはなくなるので①と②だけ。それぞれ対象の商品があり、それを買う事で上記の税制優遇を受ける事ができるという事です。
①と②の共通項目としては、
・20歳以上が利用できる。
・運用から発生する配当金や分配金・譲渡益が非課税になる。
・一般の証券口座の他にNisa口座を開設してそこからNisa対象商品を購入をするイメージです。
①Nisa・・・年間の投資額は120万円までが上限となります。非課税期間は最長5年。※現行のNisaは2023年までで、2024年から新・Nisaが開始します。
②つみたてNisa・・・年間の投資枠は40万円までが上限となります。非課税期間は最長で20年。
iDeco(イデコ)
iDecoも投資の種類ではないのですがよく質問があるのでここに並べておきます。iDecoは個人型確定拠出年金のこと。自分が拠出した掛金を、自分で運用し、資産を形成する年金制度となります。掛金を60歳になるまで拠出し、60歳以降に老齢給付金を受け取ることができます。つまり、公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金ということになります。
メリット:①掛金全額が所得控除の対象。②運用益が非課税。③受取の時に各種控除による税優遇が受けられる。④転職しても会社間で移動できる。金融機関間も移動できる。
デメリット:①60歳もしくは加入期間が10年以上ないと引き出しができない。②運用は自分で行う。
海外
海外積立投資
海外積立投資は、まとまった資金が手元になくても毎月少額づつ積み立てていき資産を形成する方法です。100ドル(約万円)を毎月コツコツと時間をかけて積み上げていくことでドルコスト平均法と複利の効果、それと高い利率で着実に資産を積み上げていく方法です。海外の多くのファンドから自分で好きなものを選ぶ事ができます。「え?あの一万円がこんなに?」という驚きの成果が期待できるのは日本国内でなく海外に目を向けた運用をしているから。「これならできる」と老若男女問わず幅広い支持を得ています。
オフショア資産管理口座
日本には様々な証券会社(野村・大和・松井・住信SBI・楽天など)がありますよね。それの海外版(オフショア)だと思っていただければわかりやすいかと思います。オフショア資産管理講座を扱う多くの会社はタックス・ヘイブンと言って税金が安い国やエリアに所在地があります。税金が安くなった分の資金を運用などに回せるのでより良い成績が期待できるよねということ。複数のファンドや仕組債、株式やETFなどをPCで一括管理できたり、マルチカレンシーと言って複数の通貨を管理できたり、通常だと何千万単位でないと申し込めないようなファンドも数百万単位から取り組みができたり。資産が数百万~1000万単位になった段階で検討したい運用方法です。
海外仕組債
仕組債は格付けの高い金融機関に投資家の資産を預かってもらって運用するタイプの債券です。洋服で言うと完全オーダーメイドの感覚になり、預かったお金で何を買って運用するかは金融機関次第となります。例えば債券だけでなく株や為替など。条件付きで金利が決まったり満期が変わったりする債券です。日本の仕組債との大きな違いは海外の方がスケール大きくたくさんのお金が集まりやすい事です。
元本確保型ファンド(オフショアファンド)
まず、「元本確保型」は満期までお金をずっと預けてくれていたら元本を約束しますよ、の意味です。「元本保証」はいつどのタイミングで解約してもその時までに積んだ元本を保証しますよ、の意味です。こちらは元本「確保」になります。いくつか前の項目の海外積立投資と同様に毎月少額をコツコツ積みたてていくところは同じですが、こちらは15年や20年など決まった期間を預けておいて、満期までずっと解約しないでいて来れたら元本の140%〜160%を約束しますよというものになります。教育費の形成など必要な時期が決まっている場合に向いてます。
ヘッジファンド
ヘッジファンドは投資信託と同様に投資家からお金を集めてプロが運用すると言う点は一緒ですが、限られた人だけが参加できたり、出資金の額が大きかったり、積極的な運用で市場が上がっても下がっても利益を追求するのが特徴です。ヘッジファンドの中にも投資手法(戦略)があり、
・ロング/ショート
・マネージドフューチャーズ
・グローバルマクロ
・マーケットニュートラル
・アートビラージ
・マルチストラテジー などを駆使して高い運用目標を達成しようとします。
海外不動産
海外の不動産では堅実な市場成長が見込まれる国としてアメリカなどがあります。国内と比べると収益ひとつ取っても驚くほどの伸びにつき、持っておくかと思われる方も多いかと思います。人気のハワイやロスなどで気に入った物件を探したいときはお声がけください。取得したあとは相続の際の遺産税(日本人は驚くほど高い)やプロベート(相続制度)対策などに精通したアドバイザーをつけておくことをお勧めします。
まとめ
お金の置き所として3つのカテゴリーをご紹介しました。普段耳にしない言葉もあったかと思いますが今はもちろん、将来に向けて大切な資産を作っていくためにさわり程度に知っておくのも良いかと思いご紹介しました。上記は時期・タイミングにより内容が随時変わる変更される場合がございますのでわからない事があればお気軽にお声がけください。